健康スポーツナースは、国内で社会的に信頼されている団体が認定している制度として注目度が高まっており、認定を受けた人は全国各地の医療機関や介護施設、一般企業などで活躍が期待されています。特に、生活習慣病やリハビリテーションなどを専門に扱っている医療機関においては、治療の一環として運動療法を希望する患者に対して、健康スポーツナースが直接ケアを担当したり、日々の生活上の注意点について説明をしたりすることがあります。また、運動機能が低下している高齢者が多く利用する老人ホームやデイサービス事業所などでも健康スポーツナースの認定を受けた看護師をフルタイムで積極採用したり、外部から週に数回の派遣を要請したりしているところも増えています。
健康スポーツナースは、医療機関や介護施設などで勤務するだけでなく、キャリアやスキルによってはプロのアスリートと個人契約をして定期的に健康上のアドバイスを行うこともでき、医療業界の中で将来性のある職業として高く評価されています。なお、健康スポーツナースとして長く働いている人や、医療現場からアスリートまで様々な立場の人とのコネクションがある人の中には、自分で事務所を開いてフリーランスを始める人も少なくありません。そこで、健康スポーツナースの仕事に関心がある場合には、将来の自分の働き方について早いうちからイメージをしたり、幅広い分野で活躍している看護師のアドバイスを参考にしたりすることが大切です。